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18歳以下は直ちに引き返せ。
イメージを壊したくない者も、直ちに引き返せ。
繰り返す、直ちに引き返せ。
これは自己責任だ。
薄らと記憶に蘇る、幼少時代の母親の温もり。
あの時と変わらぬ、母性に満ち溢れた微笑み。
まるで母親に甘えているかのような、甘い感覚。
彼は突発的に湧き出る衝動を抑え切れなかった。
いや、今までの境遇を考えればこれも致し方無かったと言うべきか。
衝動は、やがて心の内で爆発。
ガールードを備え付けの簡素なベッドの上へ、強引に押し倒した。
その意思に悪気は無い。
「・・・・・・・!?」
彼女の胸に顔をうずめた後、両手でその柔らかい感触を確かめる。
「んっ・・・・・・・・・」
突然の行為に驚くガールード。
彼の息遣いは徐々に激しくなる。
「・・・一体どうしたの?」
無言。
次に、身に纏っていた衣を無理矢理たくし上げた。
あられもなく晒される上下の黒地の下着。
「あっ!?・・・・・・」
ブラジャーのホックを外し、顕わになる2つの乳房。
その一つを眼前にし、まるで乳飲み子のように吸い付いた。
片方の手はまだ揉み続け、手放す事を躊躇っているかのようにも見える。
さすがの女戦士とて恥じらいはしたが、彼の行為を拒む気は無かった。
彼は子供のように甘える事が許される、母性溢れる対象を求めていた。
そして、男性としてあまりにも純粋な性欲。
下心を含まぬ、無垢に近い性的感情を持った男性など、今も昔も非常に珍しい。
彼女は嫌悪感を覚えなかった。
彼のそれは生き物として当たり前の本能。
続いてガルクシアは身を乗り出し、顔を近づけると、彼女の唇に重ね合わせた。
「ん・・・・・・・・・」
口の中で濃厚に絡み合う、双方の舌。
密着した面より唾液が零れ落ち、互いに本能の赴くまま乱れ堕ちる。
「あっ・・・・・・・・・!!」
お互いの顔が離れると、パンティーに手をかけ少しずつ下ろしていく。
一瞬、貞操の危機こそ感じたが、これもまた彼女は拒まない。
「・・・・・・嫌か?」
ここへ来て、初めてガルクシアが口を開いた。
今の反応が気に障ってしまったか。
「これ以上やったら、俺は取り返しの付かない事をしかねない」
横に首を振り、拒む意思は無い事を彼に確認させる。
貞操を傷つける事に罪悪感を意識していたのか。
「・・・・・・もし一線を超えたとして、先に言っておく。俺は無責任なんかじゃない。しっかり責任を持って育てる。・・・それで、良いな?」
「・・・・・・馬鹿」
「?」
「貴方だけの子供のように言わないで。訂正するなら、私たち二人の間の子供。違うかしら?」
「!!・・・・・・・・・しかし・・・・・・」
「貴方は幸せな家庭に恵まれなかった。今度は貴方が、その幸せな家庭を築く番ではなくて?」
「・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
「勿論、妻という名のパートナーと共に」
再び葛藤。
彼はガールードが思った以上に思い悩んでいた。
議題は一線どころではない。
自分が本当に父親として相応しいかどうか。
復讐とは言え、自分は既に人の命を殺めた身。
万が一過去の経歴が露見すれば、生まれてきた子供は「人殺しの子」などと白い目で見られる事だろう。
それだけは絶対に避けたい、けれども彼女の言う通り、幸せな家庭は築きたい。
だが、自分は子の望むような父親になれるのか?
子の愛し方も、親からまともな愛情を受けた経験も乏しい自分が?
果たして、理想の父親として認められる事は出来るのか。
それ以前に、妻を上手に愛せる男になれるのか。
「・・・最後に聞きたい。お前は俺を「愛したいだけ」か?本当は好きでも何でも無いんだろ?」
湧き出る自己嫌悪から発した質問。
しばらく間を置いた後、横に振られる首。
「ああっ・・・・・・・・・!」
とうとうガルクシアは考える事を止めた。
否、抑え切れない本能に理性が強制的に押しつぶされたのだ。
完全に全ての衣類を脱がし、秘所へむしゃぶりつく。
内外を隅々まで舐め回し、更に指を挿入し、激しいピストン運動で掻き回す。
濡れ始める秘所。
苦痛と若干の快楽に歪む表情。
「んっ・・・んあぁぁっ・・・あ・・・あっ・・・!!」
先程まで女性の温もりを説いていたはずの女戦士が、今、乱れている。
一糸纏わぬ、生まれたままの姿で。
彼は多少の罪悪感に苛まれたが、これは立派な前戯であり、そして些細な心配も直ぐ本能に圧迫された。
「あっ!!!」
十分に濡れた所で、遂に“本番”に突入した。
後背位の体勢で後ろから突き上げ、奥へと挿入。
初めて味わう未知の感覚に戸惑いつつ、彼は彼女の腰に手を当て、前後運動を繰り返す
「・・・・・・好きだ」
小声で漏らした本音。
貴方は今何を言ったのかと、ガールードが問いただす前に再びバックから強く突き上げられ、喘ぎ声を漏らす。
「んっ・・・・・・・・」
体勢を変え、正常位。
彼にとって動きやすいと感じたのか、後背位よりも腰使いの激しさが増す。
まだ恥じらいが残っているのか、彼女は溢れ出る喘ぎ声を無意識に抑えていた。
「好きだ」
再び耳に入った小言。
「好きだ!」
明瞭にはっきり聞こえて来るにつれ、前後運動の激しさもピークへと近づく。
「好きだ!!」
無意識に、かつ直感的に言葉を紡ぎ出した。
「お前はこんな俺を純粋に愛してくれた!!だから、今度は俺の番だ!!」
冷静に考えると、受け止めた愛情を肉体で返すという不純な行為。
「好きだ!好きだ!!本当は初めて見た時から、俺がメスブタと蔑んだ連中とは明らかに格が違うと分かっていた!!」
好きな人への愛し方が哀しいほど不器用で、そのくせ好きな人を愚直なまでに真剣に愛そうとする男。
「こんなっ!!こんな最低の形でしか愛せない俺を許してくれぇっ!!!」
自己嫌悪に陥り、大粒の涙を流しつつも、一途な想いを必死に伝えようとする男。
「貴方は・・・んっ・・・最低・・・なんかじゃ無い・・・あんっ・・・ただ・・・不器用な・・・んあぁぁっ!!!」
「本当に!!好きだ!!好きなんだぁっ!!!!」
一心不乱に力強く突き動かし、内なる快感が高ぶる。
ここに居るのは軍人と女戦士に非ず、不器用な男と慈悲深い女。
二人が発した絶頂の叫び。
全てが、終わった。
初めて味わった至上の快楽を、気の済むまで二人で分かち合う。
図らずも、これが最後の営みであった。
「はぁ・・・・・・好きだ・・・愛してる・・・ガー・・・ルー・・・ド・・・・・・」
「私も・・・はぁ・・・愛してる・・・ガルク・・・シア・・・・・・」
男に後悔の念は無かった。
全てを許し、受け入れる彼女の壮大かつ慈悲深き母性に感動し、無意識に秘めていた想いを全てぶつけたのだから。
例え、その手段が常識的に明らかな間違いだとしても。
女の言葉に嘘は無かった。
彼女もまた全ての想いを、心のどこかで救いを求めていた彼にぶつけたのだから。
例え、その告白が最終的にこのような結果となっても。
二人の愛は、本物だった。
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