今日も今日とて平和なププビレッジ。
「ふぃ~~~、相変わらず平和な国だよ全く・・・・・・」
己に課せられた任務を忘れ、平穏な生活に浸るリムラ。
何をして暇を潰そうかと考え事をしていた。
その一方で気掛かりだったのが、カービィに対するディガルト帝国の対応。
「しっかし、本国から何も連絡来やしねぇ!どうしたってんだ、お上はよぉ?」
彼らが黙って見過ごせるはずが無いという事は、リムラも承知だった。
帝国軍最強の戦闘マシン、HR-Cの敗北。
全戦全勝、完全無敗と謳われたロボットが、たった一人のピンク球に負けた。
暴走した未知の力「ミックスコピー」によって、完膚なきまでに。
戦術核を用いずに宇宙最大の軍事力を保持する事で、強大な抑止力を発揮し続けていたディガルト帝国。
何千何万もの兵士、化物揃いの特殊部隊、大量生産に成功した重力波干渉砲、そして敵の攻撃を「学ぶ」HR-C。
全ての分野において圧倒的ステータスを誇る帝国軍。
死角は無い。
力を持て余して尚、帝国は決して自分達から戦争は仕掛けない。
敵国に甚大な被害を齎した、過去の恥ずべき歴史が彼らにそう学ばせたのだ。
しかし、一度攻撃を受ければその分だけ徹底的にやり返す。
そして敵は知るのである。
帝国に盾突けば死を見る、と。
そんな暗黙の了解の下、宇宙国際社会の均衡はある意味では保たれていた。
そこへ帝国の度肝を抜いた。今回の一件。
これが何を意味するか?
争いの火種を燻らせる者共へ対する抑止力の崩壊。
帝国が完全無欠の存在ではない事が宇宙中に露呈すれば、復讐とばかりに戦争を仕掛ける国が多かれ少なかれ後を絶たないだろう。
メンツ、プライドなどこの際問題にもならない。
帝国兵は出世欲というものを持たないし、肩書きを鼻にかけて自慢するつもりは毛頭無い。
一番の問題は、帝国の「力」の象徴を上回った「当人ですら制御できない、未知の力」の誕生。
「・・・・・・次に暴走しちまったら、もう庇いきれないかもな」
暴走カービィは無差別に攻撃を繰り返し、危うくフーム達まで傷つけかけた。
事なきを得たとは言え、もしも運が悪ければ荒れ狂うドリルに粉砕されて即死だったに違いない。
それほど惨いものは他に差し置いて在り得ないだろう。
気がつけば自分の親友が、血に塗れた肉塊の破片と成り果てているのだから。
いや、あれだけの爆発力だ、下手したら亡骸も残らないかも知れない。
兎にも角にも、カービィの置かれたこの現状が改善されなければ危険だ。
帝国が下した決断次第では、彼の息の根を止めんと精鋭が送り込まれてもおかしくないのだ。
果たして、カービィは間に合うのか。
彼らにとって帝国が間違った決断を下す、その時まで。
「・・・・・・あー・・・・・・」
寝ぼけ気味に青空を眺めるリムラ。
地平線まで限りなく広がる光景の前では、今の悩みなどちっぽけなものに思えてしまう。
いや、事が重大なだけに思ってはいけないのだが。
結果論とは言え、先の戦いではフームの言うとおり「奇跡」が起きた。
後はカービィの成長と運に期待するしか、他に無いだろう。
これは当人の問題だ。
自分みたいな一個人がウダウダと悩んだところで、何も変わりはしないのだ。
今は忘れよう。
その時になってから、ゆっくりと考えれば良い。
あらかじめ想定した答えのどれかに、必ず当てはまるとは限らないのだから。
「・・・・・・・・・おー・・・何か飛んで来るよ・・・・・・」
ふと、空の彼方に一隻の飛空挺が見える。
涼しげな青色のカラーリングに身を包んだそれは、遠距離にしてはやけに大きく感じられた。
両翼で複数のジャイロを回転させ、飛空挺は徐々にその体躯を見せ付けてくる。
機体の所々から覗かせる砲身。
明らかに後付けされたと思しき無駄なパーツ群。
かなり大型で、雑な作りだ。
製作者が如何にいい加減な性格であるかが垣間見える。
「?」
見てくれは一昔前の時代の産物だが、下部には機体の雰囲気にそぐわない妙な装置が取り付けられていた。
かつて兵士学校で受けた、機械に関する授業から得た知識と照らし合わせる。
反重力機構。
従来の推進機構等を必要とせずに離陸を可能とする、高度な科学技術の結晶。
その分だけ開発費が馬鹿にならず、とても民間レベルで購入できるものではない。
整備の複雑さも相まって普及率は極端に低く、存在台数も数えるほどしかない。
「!あれは・・・」
自分は知っている。
半重力機構を発明した国が何処かという事を。
かのメックアイをも超越する科学技術を有した、宇宙有数の軍事国家。
ポテンシャルの高さは他の追随を許さない。
そう、「あの国」以外には絶対在りえないのだ。
巨体に圧倒されるリムラの遥か上方を、航空機らしからぬ低速で通過する飛空挺。
機体下部にペイントされた一つ目の印象的な紋章を視認できた時、確信を抱いた。
「!マター中佐の!!!」
帝国軍中佐にして、帝国空軍大佐。
武人気質だが、戦闘以外では雑でいい加減な性格。
飛空挺の一見オンボロかつでたらめ、しかし雄々しさを備えた外見はまさに、その男の個性そのものだった。
帝国空軍を象徴するエアフォース、「ソルジャーズ・バースト」。
決して周りの流れに惑わされる事なく、己の翼で戦場を駆け抜ける戦闘飛空挺。
大規模な戦争時代とは程遠い平和が訪れた今日。
今やあのエアフォースは単なる輸送機同然の活躍しか見せられなくなった。
それでも尚、帝国の力強さを表す象徴としての畏怖は健在。
ついに、来てしまったか。
「・・・平穏な生活に訪れる、終焉の合図ってか。お偉いさん方よぉ」
昼寝を中断し、デデデ城に急いで向かうリムラ。
飛空挺の行く先もまた、同じデデデ城だった。
_____________________
数分前、プププランド領海上を航空するソルジャーズ・バースト内での事。
「へーぇ、あれがププビレッジですか・・・」
操舵室の窓から前方の景色を眺め、少佐の機嫌は良好だった。
想像以上の辺境であった事に度肝を抜かされたが、土地の豊かさから然したる問題ではなかった。
少なくとも、ホロビタスターのように荒廃した土地よりは格上。
「別荘建てたいぐらいですねぇ。どれだけ心地良いことか」
「そのまま一生帰ってくるな」
「ぷちっ」
中佐の一言を聞き、眉間にしわを寄せる少佐。
「あんですってぇ、この馬鹿軍人!・・・ははぁん、さては羨ましいんですね、そうですね?」
「ばっ、そんな訳あるか!」
「あなたに有給休暇を出すよう、大佐殿に私から言っておきますよ?たまには家帰って娘さんと仲良くしては?」
「簡単に出来たら苦労せんわ!!」
少佐とは対照的に機嫌を悪くした中佐。
ハンカチを取り出し、もう此の話は終わりだ、とばかりに背中のユニットを磨き始める。
その様子を見て、やれやれ、と少佐は首を横に振り、会話相手を大佐に切り替える。
「ところで大佐殿」
「何だ」
「表向きはプププランドとの親睦を深め、こちらから複数の提案をするとあります。しかし具体的にはどうなさるおつもりで?」
「・・・・・・輸入出取引、を含めた、闇(ディガルト)符(プププランド)安全保障条約の取り決め・・・」
「・・・・・・・・・本音は?」
「・・・帝国による徹底的な管理」
やはり。
ただの綺麗事で終わるはずが無い。
既にプププランドはSSS級の危険人物を匿っている国。
万が一に起こり得る最悪の事態を考えれば、何も働きかけをしない方がおかしい。
そういう意味では、帝国の行動はよっぽど正しいと言うべきだろう。
ダークマター大佐の目論みはこうだ。
まずは会談で、我々と同盟を組んだ場合に受けられる恩恵の数々を説明。
ド田舎の国にとって至れり尽くせりの内容だから断る理由など皆無。
次に帝国は、その見返りとして帝国軍の介入を容認させる。
表向きの理由は平和維持、実際はカービィの監視。
そうしてプププランドとカービィは、我々の手中に収まるのだ。
一度吸い付いた甘い汁を簡単に手放したくないという心理、人の悲しき性を利用する。
相変わらず、やり口が巧妙。
若い頃に策士として名を馳せただけの事はある、恐ろしいものだ。
「・・・聞くまでもありませんでしたね。失礼しました」
この男だけは絶対敵に回したくない。
大佐の智将ぶりを目の当たりにする度、少佐はつくづくそう思った。
「いや、良い。身内にぐらい手の内を明かしても問題あるまい」
「ほほう。では私がBBBのイヌ、つまりスパイだったりしたら、どうなさる御つもりでした?」
「・・・本当に居たとしても、自分から正体を明かす時点で阿呆だ。まあ、私はその前に気づくがな」
「・・・流石ですねぇ、大佐殿。まさに帝国軍のトップに相応しい方です」
「はん、そうやって目上の奴に媚を売るのはエリートに相応しいオシゴトだな!」
背を向けて会話を聞いていた中佐が口を挟む。
他人に媚を売るような真似が大嫌いだった。
「中佐殿こそ、ナンバー2に上り詰めてきただけの実力は十分すぎる評価に値すると思いますが?」
「うるさい!!俺に気に入られようったって、元老院の連中みたいにはいかんぞ!!」
「・・・褒めただけなのに。捻くれていますねぇ」
「フン!!褒めても俺は何も出さん!」
「・・・・・・やれやれ」
二人の可笑しなやりとりを見て、大佐が思わず軽く笑った。
愉快な軍人達だ、と。
「そうだ。兄者、リムラ達に件の連絡はしたのか?」
「必要ない。現地に到着してからでも十分だ」
「ちゃんと仕事しているんですかねぇ、あのアホンタリン共!サボタージュ率が高すぎなんですよ!!」
「心配ない。彼らの実績は本物だ」
「・・・だったら良いんですけどね・・・・・・!あァ、あいつらの顔を思い出すだけでも腹が立つ・・・・・・」
≪『ソルジャーズ・バースト』、プププランドに突入。あと10分後にデデデ城屋上に到着します≫
自動音声による通知。
すっかり時間が流れていた事に気づく3人。
「おや、もう時間ですか。パイロット!くれぐれも最後まで操作を怠らないでくださいよ!!」
「了解!」
「各員、降下準備を整えろ!万が一の事態に備え、バインドジャキンを用意せよ!!」
中佐が船内放送用のマイクを取り、大きな声を響かせる。
必要以上の声量で喋るために、スピーカーから発せられる音声が音割れを起こしていた。
「やっかましい事この上無いったらありゃしない!!」
「黙れ!!」
「・・・・・・煩い」
「すっ、済まない兄者!!」
「我々も準備するぞ。少佐、HR-Cを引き連れて甲板に集合せよ」
「了解」
目的地へ近づくにつれて、クルーの動きが慌しくなる。
事の重大さを理解しているだけに、とりわけ武装面のチェックは決して欠かせなかった。
敵と間違われ、攻撃される可能性も有り得るからだ。
頭の悪いデデデ大王ならやりかねない。
さしずめ帝国軍を侵略者などと思い込んでしまう事だろう。
そうだとしたら、何とも滑稽である。
少なくともジェネラルスを含めたクルーの大半がそう思っていた。
「さっきからHR-Cの動きが遅いな」
甲板付近にて、少佐の後を付いて歩くHR-C。
だが、行動はいつもに比べて鈍重だった。
「プログラムのインストール中ですよ。うかつに触って故障させたら承知しませんよ!」
「馬鹿言え!こんな頑丈な奴がそうそう壊れるものか!!」
中佐の言葉もあながち間違ってはいない。
たった一つのイレギュラー的要素を除けば、この機械兵は今まで誰にも破壊された事が無いのだから。
今までは全勝無敗、欠点ナシだったパーフェクトロボット。
彼を地に叩き落した、「奴」以外には壊せない。
≪思考人格プログラムVer1.5、インストール作業完了。プログラム、起動≫
無機質な音声。
この機械兵に、「怒り」の感情は無い。
この機械兵にとって、「プライド」への固執に価値は無い。
この機械兵が最も重要視しているのは、課せられた命令を忠実にこなす事のみ。
戦いが全てとは言わないが、HR-Cはそういうロボットだった。
≪『ソルジャーズ・バースト』、デデデ城屋上に到着≫
「降下ぁ!!!」
中佐の合図と共に、次々と飛空挺を下りる兵士達。
マターサ・ジェネラルスも同様に、HR-Cの背中に乗って降下。
噛み付けるパーツに噛み付き、歯を食いしばる。
次々とパラシュートが開き、兵士達はゆっくりと屋上に降り立つ。
最後にHR-Cが派手に着地し、中佐の怒りを買った。
辺りを警戒し、罠が仕掛けられていない事を確認。
と、階下へ通じる階段入口から奇妙な二人組が登場。
後に続いて一頭身の可愛げな槍兵達が続々と駆けつける。
「な、何ぞい貴様らはぁ!!!」
「お前ら不法入国でゲスよ!!」
分厚い唇で赤いガウンを着た大男はデデデ大王、紫色のカタツムリ老人はドクター・エスカルゴンであると見て取れた。
「ワシのプププランドを乗っ取ろうったって、そうはいかんぞい!!」
やはり、と少佐が舌打ちした。
大方の予想通り、帝国軍は侵略者と勘違いされていた。
「・・・デデデ大王か?」
敵意をむき出しにする相手方にも動じず、質問をぶつける大佐。
「?そ、そうぞい!!如何にもこのワシが!プププランドを支配する独裁者、デデデ大王ぞい!!」
「そうか。では丁度良かった」
「え?」
「ま、まさかお前ら、陛下の命を・・・・・・!!」
「違う!!貴様らホンットに頭悪いんだな、ボケナス共!!!!」
実力行使で中佐を吹き飛ばし、何事も無かったかのように振舞う少佐。
大佐はお構い無しに言葉を続けた。
「よく聞いて欲しい。我々は貴公の国と同盟を結ぶべく、遥々遠くの星からやって来た」
「「?」」
「貴公らが近年の治安悪化を嘆いていると聞き、弱者を救う国家として見過ごせなくなった」
「はぁ」
「どうですかねぇ、とりあえず貴方がたとお話させて頂けないでしょうか?」
すると二人とも、ジェネラルスに聞こえないよう密談を交わし始めた。
表情からして彼らを疑っているのはまず間違いなかった。
(エスカルゴン!)
(はい?)
(こいつ等の言っている事を信用しても大丈夫か?!)
(どうなんでゲしょうねぇー、和親とか言って我々に不利な条約を結ばせるかも・・・!)
(だったら今すぐ追い返してやるぞい!!)
(ダメでゲスよぉ!!奴ら、見るからに相当強そうでゲスぞ!?もしかしたら、カービィより強いかも・・・・・・!!)
(カービィより・・・・・・?・・・・・・どぅふふ、悪い事思いついたぞい!)
(え?)
(とりあえず今は、こいつ等との話し合いの場を設ける事が先決ぞい!すぐに準備しろ!!)
(ああ、ハイハイ!!)
「・・・失礼だが、何を話されていた?」
「いえいえ、皆様方のための客室とチョー豪華料理を用意しろと我が家臣に命令させただけで・・・・・・」
「ちょっとぉ!!!」
突然割って入った、少女の怒鳴り声。
デデデ大王の嫌そうな表情から、天敵の類であろう事はよく分かっていた。
「フーム!!ガキが入って良い所では・・・」
「あんた達一体何なの!?揃いも揃って物騒なものを身につけて!!!」
怒りの矛先は帝国軍に向けられていた。
それも在ろう事か、ダークマター大佐を指差して。
「おい、小娘!!人に指差すなと親に教わらなかったのか!?」
「ふん、あんた達みたいな乱暴者にまで気配りするほどの寛容さは持ち合わせていないわ!!」
「何だとキサマぁ!!!」
「よせ、中佐」
大佐の静止をすんなりと受け止め、後ろに下がった。
「大佐殿・・・・・・」
「どんなに些細な事でも、争いの火種を生んではならない。我々からは決して、な」
無用な諍いは禁物。
それこそ重要な会談そのものを危うくしてしまう恐れがある。
上辺だけ見繕うのは帝国軍にとって気が引けるが、先ずは第一印象が大事。
それらは中佐の愚行によって台無しになりかけているが。
「・・・では案内していただけるかな?デデデ大王陛下。おっと、一国の王に道案内をさせるのは失礼だったか」
「と、とんでもありませんぞい!ささ、ワドルドゥ隊長が案内しますゆえ・・・・・・」
ワドルディ数匹を引き連れて、ワドルドゥが一同を誘導する。
「皆様、こちらへどうぞ!!」
「かたじけない」
「気が利くな」
「有能な部下ですねぇ、中佐殿も少しはエリートたるこの私を見習って欲しいものですよ」
ジェネラルスの後に続き、列を成す兵士達。
ところが、先頭をフームが塞き止めるせいで移動できない。
「こらぁ、フーム!!客人に無礼を働きおってからに・・・・・・」
「・・・・・・あなた、さっき「大佐」って呼ばれていたわよね?」
再び大佐を指差すフーム。
中佐も二度怒り出すが、これまた大佐に制止された。
「・・・・・・そうだ。私は帝国軍トップのダークマター大佐だが、何か?」
「帝国軍!?じゃあ、この間カービィを襲ったロボットの仲間ね!!?」
「仲間というよりは我々の部下ですねぇ。それにしても口、悪いですよ、お・じょ・う・ちゃ・ん?」
「フーム!!いい加減にしないと貴様を極刑に・・・」
「私はコイツと話をしているの!あんた達は黙って!!!」
「「「っ・・・・・・・・・・・・・・・!!!」」」
完全に除け者扱いされ、立腹する3人。
「HR-Cとか言う殺戮兵器からあなたの格言とやらを聞かせてもらったわ。無知は恥だ、って!!!」
殺戮兵器。
格言とやら。
小馬鹿にするような言い回しとイントネーションに不快感を覚える中佐。
「・・・・・・歪曲されては困るな。まあ、間違ってはいないが」
「私が言いたいのは、平和を実現するのに軍隊なんか要らないって事よ!!それなのに、あなたは・・・・・!!!」
「戯言だな」
「!!!」
キッパリと言い捨てる大佐。
「・・・・・・悪いが、我々には時間が無い」
フームを無理矢理押しのけ、先を行く。
不意に力を加えられた為に、仰向けに倒れた少女。
そして、去り際に大佐が放った言葉。
その時、彼女は実に悔しそうな目をしていた。
「無知から来る実の無い主張は、己を滅ぼすぞ」