下劣な本性を曝け出した、「暴れ種馬」こと親衛隊長補佐。
追い詰められたガールードが女の危機に瀕していた時、間一髪のところで窮地を救ってくれたストルトス。
今回ばかりは彼に感謝せざるを得なかったが、一つ気になる事が彼女にあった。
牢屋に閉じ込められていたはずなのに何故此処まで来られたのか。
「どうして・・・・・・!?」
「おたくだけじゃ不安だから、力ずくで牢屋を出た。んで、来て見れば案の定だったワケ」
頭から血を流して倒れる隊長補佐を踏んづけたまま、辺りを見回す。
そして倒れている兵士達を一瞥。
隊長補佐は気絶しているようで、ピクリとも動かない。
「ったく、足を動かなくしてから乱暴しようとはロコ(狂気)そのものだな」
「・・・・・・・・・・・・」
「ま、こんなの一生子孫残せなさそうだけど、いつかコレと似たような狂った奴が出てきそうで怖いねぇ。そん時は正にコウモリそのものだったりして、な」
「・・・・・・酷いわね。私に借りを作らせるなんて、まさか・・・体で払わせる気?」
「いんや、俺とてそこまでは考えねぇよ。最も、おたくがその気なら別に良いけど?」
兜の下で妖しく光る瞳。
要らぬ言葉を返すべきではなかったと後悔した。
「・・・しまった。余計な事を言うんじゃなかったわ・・・」
「とにかく急ごう、乗りな」
隊長補佐の背中を降りると、背中を向けて自分を指差す。
まさか、背負って王宮まで走り抜ける気か?
幾らなんでもそれは無理に決まっている。
大体この男の事だ、どさくさに紛れて良からぬ事を働くに違いない。
「・・・そう言ってお尻を触る気じゃなくて?」
「とんだ誤解だぜ。むしろぶっちゃけると、太ももの方が好きだし」
「・・・・・・自分の足で走るわ―――って、きゃあっ!?」
立ち上がろうとした瞬間、ふわりと妙な感覚が生じた。
気がつくと自分の体が浮いている。
いや浮いているのではない、ストルトスの肩に持ち上げられていたのだ。
左を向くと、あのキザったらしく憎たらしい面が確認できた。
「無理すんなよ、マーレ!!」
ガールードを抱え上げ、囲いの塀の上まで大ジャンプ。
自身の体重や鎧によって加算された重さを微塵も感じさせない、驚異的な跳躍力。
「追いついてみな、レントバカ(のろま牛)ども!!」
少しずつ起き上がり始めた兵士達に向かって叫んだ後、躊躇うことなく中層街へダイブ。
民家の屋根に力強く着地し、今度は屋根伝いに駆け抜けていく。
飛び移る度にアクロバットな演技を織り交ぜていくものだから、一緒にいる方は方向感覚が分からず酔いそうになった。
「ちょっと、放して!!」
「こっちの方が俺には早いのさ。そろそろ戻らないと色々面倒な事になっちまう!」
夜空を指差すストルトス。
先程よりも若干明るさが増している。
夜明けが近い事を目で、颯爽と風を切る感覚を肌で感じ取った。
「・・・・・・さっきの礼だけど、ツケにさせて頂戴」
「へ?」
聞いて無かったというわざとらしい演技をしつつ、上層街へ通じるゲートの兵士を蹴飛ばして走る。
「今は絶対に嫌よ」
「別に良いぜ。俺もおたくがひとしきり成長した時に、もう一度会いたいぜ」
「・・・本音を言えば、一生再会したくないけど」
「冗談きついねぇ、マーレ」
ガールードにとって、異性に肌を触られる機会は非常に少なかった。
有ってもせいぜい幼少期に兄と触れ合った程度であり、それ以外の経験はほぼ皆無。
そもそも彼女は恋愛感情というものが無く、今まで誰かに恋をしたという事は一度も無い。
だから今この瞬間、一刻も早く降りて離れたいという気持ちが強い。
恋愛以前に助平男の手が自分の肌に触れる事が、生理的に受け付けないのだ。
極端に嫌っている訳でも無いが、初対面からして助平連発のストルトスへの信頼は薄かった。
「?」
勿論、こんな事を考えているなど彼は知る良しも無い。
数分後、正面に見えた王宮の門。
入り口は二人の兵士で固められており、周囲に不審者が居ないか目を光らせている。
再び突撃しようと試みるストルトスに、ガールードが慌てて静止をかけた。
「さすがに正面から行くのは危険よ!!」
「ふう、それじゃ例のルートから回りますか」
「例の・・・?」
例のルートを探し行くストルトスが向かった先は、何故かガールード家の屋敷前。
そこで彼女を降ろし、足元の円形の鉄蓋を指差し訊ねた。
「これ何だ?」
「マンホールよ。公国は水関係の技術ならどこにも負けない自身があるわ」
「そだな。ノースディガルトと同じくらいって所が関心モノだね。すげぇや」
「・・・王都では水が隅々まで行き届いているの。この場合は水道ね」
かつて政策施行の一環で浄化施設を設けた事により、王都全体の水質環境は非常に良くなった。
それを強く懇願したのは他ならぬガールードであり、下層街の劣悪な環境を少しでも改善したいという思いが込められている。
最も、密書を用いた事が原因で元老院からは嫌われるようになってしまったが。
「さすが現地の人。そう、こっから潜入するのさ」
「え!?・・・地下から王宮へ行く手段は無いわよ。あっても水路だけで、人が通れる所なんてとても・・・」
「まあついて来なって」
ガントレットで蓋をこじ開け、その辺に放り捨てた。
「ちょっと。これじゃ怪しまれるわ」
「んじゃ先に下りてくんない?俺が閉めておくぜ、マーレ」
言われるがまま梯子を降り、差し込む光が消えたのを確認。
降りた先では通路のすぐ横が水路となっており、飲料用や生活に使うための綺麗な水が流れている。
とは言え水の流れは非常に速く、入って泳ぐ気など毛頭起きない。
この男の事だ、後ろから尻を撫で回されたり胸を揉まれるのは嫌なので、ストルトスに先導させた。
「今のうちに傷、洗っとこうぜ。バイキン入っちまうぞ」
「言っておくけど、この中を泳ぐなんて馬鹿な事でも言ってみなさい。斬り捨てるわよ」
「うへぇ、おっかないぜ」
滑りやすい足元に注意を払いながら暗闇の地下水道を歩く。
やがて訪れた、地下水道の足場の行き止まり。
すると彼は、眼前の亀裂にガントレットの爪を突き立てる。
驚いた事に先程のマンホールと同じ要領で、壁の一部が綺麗に取り外された。
其処に有ったのは、更なる闇の中へと続くトンネル。
「何てこと・・・・・・」
「正義のレジスタンスさんで良かったな。あれが一端の犯罪グループだったら大事だぜ、こりゃ」
奥に入り、更に歩いていく二人。
ところが再び行き止まりに当たってしまう。
「こっからが途中なんだよなぁ」
「どうするつもり?」
「掘るしかないな。マーレの急ぐ気持ちも分かるけど、まあ待っていな」
右手のガントレットで土砂を掻き分け、僅かながら前へと進んでいく。
相変わらず重さを感じさせない腕の動き。
「うぇー、土くせぇ」
たまに一言喋る程度で、ほぼ黙々と掘り続ける。
作業中で呟いた独り言の中から、彼女は聞き逃さなかった。
「・・・・・・斬れんのかよ、本当に」
ガールードにとっては意味深で、かつ聞き捨てならない言葉。
彼の後ろから睨みつけるように問い質す。
「・・・何て言ったのかしら」
「さあ」
「とぼけても無駄よ。女の地獄耳は怖いわよ」
「・・・・・・・・・おたくよ、怖いんだろ。人を殺すのも、死なれるのも」
「・・・どういう意味」
「今までだってそうさ。遠まわしに俺を助けようとする魂胆見え見えだし、そうでなくとも一人で手紙取りに行ったのは、もう誰にも死なれたくないからだろ」
無言のガールード。
重苦しい空気の中、ひたすら土壁を掻き分ける。
「マーレ、初めておたくのツラ見た時はすげぇトリステッサ(悲しさ)に満ち溢れていた」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「誰を失ったんだ・・・」
「・・・・・・新しく入ったばかりの兵士よ。まだまだ先の見込める子だったのに・・・私のせいで・・・・・・」
柄に無く、今にも泣きそうな声。
見かねたストルトスは彼女を軽く叱りつけた。
「・・・あのメンツの中で一番血に汚れているおたくが、よ。今更弱音吐いてるんじゃねえよ。見苦しい」
「!どうして分か―――」
「俺は結構修羅場くぐっているから、蓄積した血の臭いで分かるの。こいつは新米ペーペーの兵士とか、手馴れのエネーミゴ(敵)だとか、さ」
「・・・・・・・・・・・・」
「剣についた血を落とす事が出来ても、人の体はそう簡単にはいかない。一生ついて回るのさ」
「・・・私の仕事は、王女様を護る事だけじゃない。小国の侵略者を撃退、不届き者を断罪・・・・・・」
「・・・・・・」
「そうして私の綺麗だった手は穢れていく。斬り捨てた時の返り血に塗れて」
「・・・ついでに心も汚れちまったんだろ。理想と現実のギャップに」
「・・・・・・本当はあの頃、こんなにも血生臭い役まで任されるとは思ってもいなかった。馬鹿で下らない夢を見たのが間違いだったのよ」
「そいつは悲しい事だぜ、マーレ。夢を見なくなったら悪夢しか見ない。それで喜ぶのは闇の帝王ぐらいだ」
「・・・闇の帝王?小耳に挟んではいたけど、まさか実在しているの?」
「ああ。人が見る悪夢を自分の生命の糧にしていやがるのさ。そう思うと、夢を見たくないなんて思わなくなるだろ?」
「・・・・・・・・・だけど・・・・・・」
「どんなに過酷な現実でも、夢を見ることは許されている。いい加減吹っ切れないと、おたく死んじまうぜ」
「・・・死にはしないわ」
「あっそう。いずれ泣きを見るかも知れないぜ。アペレンティミエント(後悔)先に立たずって、な」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・なあ」
「何よ」
「・・・ひとつ、昔話をしてやろうか」
「こんな時に?」
「退屈だろうよ、トンネル開通までただ待つのも」
「・・・・・・・・・是非聞かせて欲しいわね。どんなお話?」
「・・・・・・俺が軍に入って、始めて出征した時の話、さ」
__________
あれから一体、どれほどの年月が流れた事だろうか。
当時、短命種に例えて15歳のストルトスはノースディガルト憲法で定められた徴兵令に従い、そのまま入隊。
親の反対などは無かった。
彼は元から身寄りの居ない、孤児院の青年なのである。
しかも惑星外の出身で、ダークマター族とは異なる「エルフノイド族」という長命種。
唯一の共通点はその特異な存在ゆえに疎まれ、虐げられる苦しみの歴史を歩んできた事だった。
話は一旦、それよりも昔にさかのぼる。
物心がついてきた12歳の頃、両親は「ナイトメア」と呼ばれる魔術師の放った魔獣に襲われ絶命。
更に不運な事に、天涯孤独の身となった彼は他種族の奴隷商人に引き取られた。
毎日過酷な重労働を強いられ、満足に休みも与えられぬ不当極まりない扱い。
此処は地獄だと悟ったストルトスは考えた。
同じ境遇の奴隷と親密になり、協力して逃げよう。
その後、ヴァルキーナ、ファーナー・ティクスといった友人達と幾度か脱走を敢行。
だが所詮は子供の浅知恵、失敗の度に重い罰が待っていた。
ストルトス達奴隷は精神的に追い詰められ、時には死にたいとさえ思うようになった。
一体いつになれば、この絶望から逃げられるのだろうか。
死ぬまで一生働かされ続けるのだろうか。
そんな彼らに、人生最大の転機が訪れる事となった。
奴隷商人の属する種族と戦争に突入していた、ディガルトスターの軍隊「ノースディガルト軍」の襲撃。
強大な軍事力を誇る彼らの前で次々と殺されていく暴君達。
苦しくて長い地獄の生活から解放され、奴隷達は一斉に歓喜の雄叫びを上げた。
圧倒的力で全てを捻じ伏せんばかりの戦いを目の当りにし、沸き上がって来た感動の念。
ストルトスは自分達を救ってくれた事への恩義に後押しされた末、同じ境遇の仲間達と密かにノースディガルト軍の宇宙船へと乗り込んだ。
帰還後に彼らの密航が発覚して大騒動となったが、ある一人の軍人によって何とか事なきを得た。
ノースディガルトの統治者をも兼ねていた、ゼロ元帥。
身寄りの無い彼らを不憫に思って救い上げたのである。
以降、ストルトスは生涯をディガルトスターで過ごす事を決意。
ゼロ元帥直々に建設を指示した孤児院で、仲間達と共に新たな生活を始めた。
話は戻ってストルトス15歳の時。
初めてノースディガルト軍に入隊した彼は、ノース・サウス合同の新人向け訓練プログラムに参加。
丸一年という長い期間だが、始まって直ぐにその過酷さを思い知る事となった。
数百回単位の素振り、水汲み50往復なんて当たり前。
何も持ち込まずに一週間を山の中で過ごせといった恐ろしいミッションすらある。
ほんの少しでも遅刻、隊列を乱す、規律を破るなどすれば、地獄の女教官プリズナー・ペイネスの罵倒と平手打ちが飛んでくる。
以前より女好きのストルトスでも、彼女だけは決して誘うまいと心に誓ったという。
ストルトスが参加した年の訓練プログラムだが、のちに後世にも語り継がれる大惨事が降りかかる事となった。
ある日の事――――――
__________
「おっ!!」
これからという時に土壁が崩れ落ち、別の通路が現れた。
王宮の地下に繋がったものの、話の続きを聞き損ねて不満そうなガールード。
「悪いな。続きはまた今度にしようぜ」
「・・・・・・・・・はぁ」
近くの階段を登り、王宮内に潜入成功。
ガールードにしてみれば家に帰ってきたようなものだが。
もうすぐ本格的に夜が明ける、早く事を済ませなければ非常に都合が悪い。
辺りに誰もいない事を確認しつつ、裏庭に向かった。
「王女サマの部屋は何所に見える?」
「あそこのバルコニーね。でもどうする気?」
ストルトスは辺りを見回すと、壁にかけられたロープに目をつけた。
万が一火災が発生した時の為に備え、常に設置している物だ。
最も、こんなものを置くならせめて縄梯子に変えてもらいたいものだが。
「丁度良い所にあって助かったぜ。剣貸しな」
「え?まさか・・・・・・」
鞘から剣を抜き出し、それをストルトスに渡した。
ロープを括り付けてからバルコニーへ投げ入れるのだろうと、普通は誰もがそう考える。
しかし彼は違った。
「す、凄い・・・・・・」
肩にロープを掛け左手に剣を持つと、鍵爪の要領で壁を登り始めたのだ。
恐らく彼にしか出来ないであろう芸当。
無事バルコニーに到着したのが確認できると、上からロープが垂れ下がる。
ガールードも彼の後を追い、登っていったのだが薄々予想していた事態が起きてしまう。
「きゃあああああっ!?」
堪え性の無いストルトスは何の躊躇いも無く寝室に突入。
何事かと驚いた王女は思わず悲鳴を上げてしまう。
「むぎゅ」
咄嗟に張り倒し、どうにか安心させようと宥める。
「全くもう!!ど、どうかお静かにして下さい王女様!」
「ガ、ガールード・・・・・・」
「突然の無礼をお許し下さい。実は、どうしても話しておかねばならない事が・・・・・・」
「聞いてくれ、プリンセサ(王女)♪」
今まで王女との会話は元老院の立会いの下で行われ、ろくに何も話せなかった。
しかし今は話せる限り、否、全ての真実を明かした。
レジスタンス達の事、下層街の実態の事、元老院の事、そして隊長補佐の事。
一つ一つ話す度に、彼女の心に有った価値観が崩れていくのを表情で感じ取れた。
その横でストルトスは「白鳥の住まう湖の上はユトピア(理想郷)、下はインフィエルノ(地獄)」と、母語と皮肉を交えた余計な言葉を添える。
それに対していちいち止めるつもりは無かった。
本音を言ってしまうと、王女の無知さ加減には内心呆れているためである。
だからこそ彼女に真実を伝える役目を自分が果たさなければならない。
元老院に易々と実権を奪われるような王女には、一人でこの国を支えていく事など不可能だ。
「・・・・・・・・・そう、だったのですか」
「・・・はい」
相当ショックを受けたのだろう、かなりうつむいている。
だが血塗られた真実に偽りは無い。
「・・・・・・私は愚かでした。今まで、何も知らなくて」
「そんな事はありません。全ては元老院と一部の家臣が諸悪の根源です」
「・・・ところでプリンセサ。本来は今朝俺の処刑が執り行われるはずなんだがな・・・」
「・・・初耳です」
「あらら。で、元老院の奴らをビックリさせるためのシナリオを用意したんだ!聞いてくれるか?」
「ストルトス。シナリオってどういう事?」
「ま、二人ともよ~く聞いてくれ」
「・・・・・・成程ね。確かに彼らの驚く顔が目に浮かぶわ」
「そこまで仕込んでいたとは・・・本当に成功するのですか?」
「何、バッチリさ――――――」
突然、扉の外から聞こえた家臣の声。
何度もノックする音が部屋に響き渡る。
『王女殿、王女殿!!』
「いけません、大臣が来ました!早く逃げて下さい!」
二人は慌ててバルコニーへ走る。
ガールードは去り際に一礼すると、ロープを伝って庭に飛び降りた。
更にストルトスはそのロープを手繰り寄せて回収し、そのままダイブ。
「では、失礼します!!」
「じゃあな、プリンセサ♪」
__
二人の姿が完全に見えなくなった事を確認し、扉を開けた。
向こうは体当たりでこじ開けようとしていたらしく、開放と同時に前のめりとなって倒れる。
「うう・・・・・・王女殿!!一体何事ですか!?」
「い、いえ・・・・・・何でもありません。不覚にも油虫一匹に驚かされてしまっただけです」
「紛らわしい・・・・・・まったく、脅かさないでくだされ・・・・・・」
疲れた様子で部屋を去る家臣。
王女は退室を見届けた後、ようやく安心して胸を撫で下ろした。
「・・・はぁ・・・・・・危なかった・・・・・・」
__
「うへぇ、足が痺れるぜ!」
「シィッ、声を出さないで!」
「へいへい。いいか、おたくはさっき話した通りにやるだけでいい、絶対上手く行く。それじゃ、やろうか!」
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